ご挨拶

会長ご挨拶

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今般、第21回学術集会会長を拝命し、平成28年(2016年)9月9日(金)・10日(土)の2日間、東京都内の虎ノ門ヒルズフォーラムにて学術集会を開催することとなりました。

日本脳腫瘍の外科学会は、脳腫瘍の外科に関するあらゆる分野の進歩を図り相互の知識の交流を行うことを目的として平成8年に発足し、毎年学術集会を開催してまいりました。平成26年には一般社団法人化し、現在では会員数800名を超える大きな学会に成長しています。脳神経外科領域における脳腫瘍の外科に関するサブスペシャリティーの学会として、第一線で活躍している本学会員相互の知識および意見の交換をはかり、日々目覚しく進歩する診療・研究を促進することに本学術集会の意義があります。

今回のテーマは「Precision Neurosurgery」といたしました。オリジナルは、オバマ大統領の平成27年頭の一般教書演説に取り上げられた「Precision Medicine(精密医療)」で、ゲノム情報・環境要因・ライフスタイルが、健康維持・疾病発症にどのように影響するかを調べ、的確な医療を開発することを意味します。「Precision Neurosurgery」では同時に、脳腫瘍ゲノムの研究に基づく個別化医療の進歩や、脳神経外科の手術手技の精密さをも含め、脳腫瘍の外科の現況を端的に示すタイトルと致しました。海外招待講演、国内招待講演、教育講演、シンポジウム、一般演題(口演・ポスター)、ランチョンセミナー、モーニングセミナー、アフタヌーンセミナー、イブニングセミナー、企業展示で構成する予定です。

また、9月10日(土)には、テーマ「脳腫瘍外科手術の基本アプローチ」と題した教育セミナーを、さらに11月13日(日)には、「脳のはたらきと病気 〜認知症、脳腫瘍など〜」と題したテーマで市民公開講座を開催する予定です。

皆様にとって有意義な会となるよう企画をしてまいりますので、ご指導ご鞭撻と学術集会へのご参加をよろしくお願い申し上げます。

第21回日本脳腫瘍の外科学会
会 長 斉藤 延人
東京大学医学部脳神経外科 教授